本プログラムを立ち上げた背景を申し上げますと、日通総研がお客様からいただくご相談内容の一つに、「3PL業務等の獲得した案件を成功裏に納めるためには、どうすればよいか」というものがあり、ならば、プロジェクト・マネジメント(PM)のフレームワークが、物流事業を推進するうえで必ず有益に働くに違いないと考えたからです。物流改善・構築案件は、正にプロジェクト要素(独自性、有期性、段階的詳細化)の固まりです。
講座では、プロジェクト憲章、WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)、RAM( responsibility assignment matrix: 責任分担表)、リスク対応計画、スコープ変更管理、最終成果物移など、各局面で有効となるツールについて、佐治講師ご自身のプロジェクト・マネージャーとしての体験談を交えながら解説していただきました。どれも具体的な内容で、多くの気付きを得ることができるものでした。また、テキスト付属のポケット用語集がさらに理解をサポートしてくれました。
一方、初めてPMに取り組んだ方は、「これら全てを試みるのはキツイな」と思ったのではないでしょうか。でも大丈夫です。「あれもこれもではパンクしますので、まずは、自分で使えそうだと思えるツールからスモールスタートで導入しましょう!」と、講師から安心できるアドバイスをいただきました。
1日の長い講習にご参加いただいた皆様には深く御礼申し上げます。